マラソンのトレーニングに大切な食事の話

大豆たんぱく質とビタミンB1

マラソンのトレーニングとともに、食事も大事なメニューになるのを忘れてはいけません。
どのような食事をするかによって、結果に大きな違いが出てきます。

トレーニングをして大事なのは、たんぱく質です。
体の疲労を回復させるためにも大事なたんぱく質ですが、肉で摂取しようとするの一般的でしょう。
しかし、これはマラソンのトレーニングとしてあまり向かない選択です。

たんぱく質を摂取する場合には、吸収効率が高く、胃の負担が少ない大豆たんぱく質が向いています。
味があまりよくないとされてきましたが、それもかなり改善されたため、食事の時には気をつけていきたいポイントです。

肉では赤身を食べる人が多いのは、ビタミンB1の摂取もできるからという理由が多いでしょう。
ビタミンB1は疲労回復成分とも呼ばれており、乳酸の生成を抑えられます。
乳酸が発生しにくくなれば、それだけ疲れを感じにくくなり、結構の阻害も受けにくくなるのです。
そのため、麦芽米やキノコ、鮭などをメニューに取り入れる人が増えました。
実は大豆にも含まれているのです。

注意点は水溶性なので、持続性がありません。
定期的な摂取が必要となるため、意識的にメニューに取り入れなければいけないのです。

アミノ酸とクエン酸

たんぱく質とともに、マラソンのトレーニングで重要になるのがアミノ酸です。
アミノ酸の中には、体の中で作り出せない必須アミノ酸が存在します。
これらのアミノ酸を組み合わせて筋肉が作られていくため、意識的な摂取が必要なのです。
特にイソロイシン、ロイシン、バリンは必要とされてきました。
筋肉のダメージを抑えながら、運動エネルギーとしても消費されるため、マラソンランナーにとっては欠かせない栄養素なのです。
筋肉痛を防ぐ効果も期待できるので、普段から摂取するようにしましょう。
アミノ酸飲料でもカバーできる部分があるため、意識的に飲むことも大切です。

疲労回復という面では、クエン酸も重要です。
酸味のあるものに多く含まれていますが、特にレモンやミカン、グレープフルーツが適しています。
体内で糖を代謝してエネルギーに変えてくれるのがクエン酸の役割です。
その中で、疲労物質を分解してくれるので、蓄積させずに済みます。
最近では粉黛も売られているので、こちらを使うのもいいでしょう。

ビタミンCや鉄

ほかにもビタミンCも重要です。
体に係るストレスは、精神的な部分だけではありません。
日焼けのもとになる紫外線も体に係るストレスです。
この問題から体を守ってくれるのがビタミンCであり、疲労によるダメージも防いでくれます。
やはり水溶性ビタミンのひとつになるため、定期的に摂取し続けていかなければいけません。
過剰摂取の心配もほとんどないので、積極的に摂取したほうがいいでしょう。

鉄も必要な栄養素です。
毛細血管を強くしてくれますし、貧血予防にも欠かせません。
意外と摂取しにくいのも特徴で、ヒジキやアサリ、小松菜、ほうれん草などを積極的に摂取する必要があります。

これらの成分をバランスよく摂取しなければいけません。
ひとりでトレーニングしていると、食事の管理も簡単ではありません。
しかし、食事もトレーニングのひとつとしてとらえ、うまく摂取していきましょう。