体の違いとトレーニング

■筋肉のつき方以外の違いも理解

筋肉と言うだけであれば、男女で違いはありません。
全く同じです。
しかし、体型という部分では違いが出てきます。

女性の体の特徴として、男性よりも皮下脂肪がつきやすく、筋肉が少なくなる傾向があります。
これは大きな特徴となりますが、ふっくらとした外見に見えるのもこの違いがあるためです。
内臓脂肪を溜め込みやすいため、簡単に体が鍛え上げられない影響が出てきます。

筋肉がつきにくい理由は、テストステロンにもあります。
男性ホルモンのひとつですが、筋肉の増量に大きな影響を与えるため、分泌量が少ないとどうしてもつきにくい状態が出来上がるのです。
男性と同じような内容のトレーニングを繰り返したとしても、そう簡単に筋肉がつかない理由ともいえるでしょう。
これも女性の体型に現れてくる部分で、理解した上でトレーニングを続けていかなければいけません。

骨の問題もあります。
女性の場合年齢を重ねていくごとに女性ホルモンの分泌量が下がり、やがて 閉経を迎えます 。
ホルモンバランスが大幅に変わってくる時期であり、骨がもろくなりやすい状況が出てくるのです。
避けられない部分ではありますが、体型的にも違いが生まれます。

体力的にも女性の方が低いため、トレーニング後の回復速度に差が出てくるのです。
これは生物学的な防御作用と考えられており、限界までトレーニングするのが困難になります。
つまり、1回の運動強度を高めるよりも、継続性を重視しなければトレーニングになりにくいと言えるでしょう。
スポーツトレーニングでも同じことが言えますが、追い込み続けるようなトレーニングを続けてもあまり効果をあげられません。
それよりも継続的に頻度を高めたトレーニングを中心としなければ、意味が薄れてしまうのです。

さらに注意しなければいけないのは、何もしていなければ1年間に1%は筋力が落ちていくと考えられています。
スポーツなどで体を鍛えている人は維持できているとしても、間を空けてしまうとかなり落ちてしまう可能性が出てくるでしょう。
この点を踏まえても、継続的なトレーニングを考えていかなければいけません。

食事の部分でもケアする必要が出てきます。
良質なタンパク質などを中心に摂取するようにし、脂質を押さえていかなければ、体のバランスも作れなくなるでしょう。
それに伴いビタミンなどもうまく摂取しなければいけません。
栄養素は単独で働くのではなく、相乗効果で効果をあげるからです。
何か一つに絞り体を作る事は不可能ですので、体を理解した上で作り上げていかなければいけません。