呼吸の意識的なコントロール
スポーツには必ず呼吸法があります。
どのように力を発揮するのかによって、この呼吸が少しずつ変わってくるのです。
コンタクトスポーツと陸上の長距離では、筋肉の使い方が違います。
同じように呼吸法も違いが出てくるのです。
この違いはかなり大きな影響を与えるもので、意識しておかなければうまく発揮できません。
慣れてくれば無意識にコントロールできるようになるため、意識的な変化を作っていく必要があるでしょう。
呼吸法の鍛錬
マラソンでうまく力を発揮するなら、呼吸法を身につけなければいけません。
基本は鼻呼吸であり、口で呼吸はしないのです。
この理由は、鼻と口の機能の違いにあります。
人間の鼻は呼吸するためのものであり、食事を摂取したりするための口とは違うのです。
鼻で呼吸することにより、喉の乾燥も予防できます。
空気中の菌に関しても、鼻で呼吸していれば排除できるのです。
肺に届くまでに色々な器官を通るため、吸い込んだ空気の温度を体温に近づけられます。
そのぶんだけ肺に入った空気のショックが和らぐため、鼻呼吸を意識するのです。
色々な呼吸法が試されてきた中、マラソンではリズムが大切になります。
呼吸法としては、2回吸って2回吐くという方法が取られてきました。
それもある程度深く呼吸をしなければ、酸素を取り込みにくくなります。
走っている間には息が荒れてくるため、自分で意識的なコントロールをするのです。
呼吸と走る速度の関連性も指摘されるため、ある程度意識した練習が必要と言えるでしょう。
ただこれもあくまで基本です。
自分がうまくコントロールできるものであれば、何も2回2回のリズムでなくても構いません。
走り方のリズムがうまく取れるようになればいいため、4拍子や3拍子でうまくコントロールしてみると良いでしょう。
吐くイメージと心拍数の連動
重要になるのは呼吸の吸うことと吐くことの意味の違いです。
意外とできないもので、呼吸を吐く部分のイメージを強く持ち、走ってみると乱れを抑えられます。
人間の体は息を吐く動作により、余計な力をかからないようにできるのです。
空気を吐き出した肺は元に戻ろうとするため、自然と息を吸い込みます。
つまり、吐き出す動作がしっかりとしていれば、自然と呼吸ができるのです。
疲れると、吸い込む意識が出てきますが、逆に掃くことを意識し走ると楽になります。
呼吸回数は心拍数と合わせるようにするのも基本です。
排出する二酸化炭素との連動ですが、できるだけ意識しておけば、辛さが抑えられます。
この意識は普段から繰り返すのが大切です。
いきなりやろうとしてもできないため、練習の時からコントロールできるようにトレーニングが大切といえるでしょう。