■トレーニングの後に入浴するべきか
筋トレ後に、入浴するのは日常の流れでしょう。
汗を流してスッキリさせたいため、入浴を考えるはずです。
その一方で筋トレ直後に入浴するのは良くないとしているところもあります。
ここにトレーニングと入浴の関係が見えてくるでしょう。
基本となるのは、入浴すると血行が改善されます。
血液の流れは酸素やエネルギーを送り込むだけではなく、老廃物の撤去にもつながる大事な条件です。
つまり、疲労回復にも役立つのが入浴といっていいでしょう。
筋トレ後の状態を考えてみます。
筋肉はトレーニングにより破壊された状態で、炎症による熱がこもっています。
この状態を改善しなければ、炎症によるダメージだけが広がってしまうのです。
言い換えてみれば、筋肉の怪我を負っている状態であり、温度をあげてはいけないのです。
逆に冷やさなければいけない状態といえるため、入浴はマイナスであるといわれます。
整理しなければいけないのは、入浴することで疲労回復やリラックス効果が期待できます。
血液循環が活性化すれば、新陳代謝も加速することとなり、そのぶんだけダメージの回復も早くなるでしょう。
体温が上がることで筋肉が熱を作り出す必要がなくなり、そのぶん休息の時間が出来上がります。
浮力によって身体にかかる負担が少なくなるのもメリットで、リラックスする条件が揃うのです。
デメリットとしてもありますが、直後ではなく少し時間をおいてから、入浴したらすぐ寝てしまうぐらいの感覚で入るといいでしょう。
大事なポイントになるのは、入浴するときの温度です。
あまりに高い温度となると炎症を広げるため、38度程度のぬるま湯に5分程度つかるのが基本となります。
この後をクールダウンさせるのが大切で、20度程度のシャワーで冷やし、また先ほどのぬるま湯に浸かるといったことを繰り返すのです。
自律神経を刺激するといった意味でも効果的で、新陳代謝も向上するため快適な状態が作れるでしょう。
一旦筋肉を冷やすことにより、血管の収縮と拡張を繰り返して行きます。
血液を送り出すポンプの役割を持つ筋肉が収縮と拡張を繰り返すことで、全身に血液を送り出して行くのです。
これによって新陳代謝が向上し、全身の疲労回復を早めます。
同じような効果を出せるのがサウナと水風呂で、気持ちよく感じるだけではなく、体の疲労を回復させてくれる作用があるのです。
実際に筋トレなどをした後にシャワーも浴びられない時間は苦痛かもしれません。
汗が乾いてくることにより、体温を奪ってしまう現実もあります。
決して良い状態とはいえないため、20度程度のシャワーを浴びてしまうのもいいでしょう。
季節によっては体を冷やしすぎてしまうため、この方法にも注意が必要です。