体を支え守るのが筋肉
アスリートとして筋肉の役割を知るのは大切です。
いったいどのような働きを持っているのかを知るだけで、パフォーマンスの発揮の仕方に違いも出てきます。
筋肉にはさまざまな役割がありますが、体を動かし安定させます。
競技にもかかわってきますが、筋肉には骨と骨をつなぐ大事な役割を持っており、動きも安定させてくれるのがポイントです。
体幹を安定した状態に保つのも、筋肉がしっかりしていなければいけません。
コンタクトスポーツでは、体で受ける衝撃を吸収してくれるのも筋肉の役割です。
体の欠陥や臓器も保護してくれるため、生命活動という意味でも欠かすことができません。
血液を送り出すポンプの役割を持つのも筋肉です。
心臓と思いがちですが、体の隅々まで送るのは筋肉が動いているためで、同時に発生した熱を運びます。
免疫力の向上やホルモンの産生、水分の備蓄など、筋肉は欠かすことができない役割をたくさん持っているといえるでしょう。
簡単に衰え蘇生能力が高い
筋肉の特徴として、とにかく簡単に衰えます。
アスリートにとって深刻な問題ですが、1日何もせず筋肉を動かさなかったと仮定すると、3%もの筋肉が衰えてしまうと考えられているのです。
廃用性筋萎縮と呼ばれていますが、心身ともに機能低下がみられます。
筋力が低下すれば、骨も支えにくくなり、もろくなってしまうのです。
毎日鍛えることも必要ですが、筋肉を維持する動きも考えてみなければいけないでしょう。
年齢とともに衰えやすいのも筋肉の特徴です。
さらに作り出す能力も下がるため、全体的に衰えを見せます。
その反面、蘇生能力の高さも持っています。
筋肉は使えば使うほど、生まれ変わってくれるのです。
骨は生まれ変わるのに半分で7年かかりますが、筋肉はわずか48日あれば済みます。
この差はかなり大きなものとなるでしょう。
良質な食事が筋肉を作る
筋肉を作るのはトレーニングでもありますが、なによりも食事が大きな影響を与えます。
体を作るたんぱく質は、分解されたアミノ酸を再結合していくため、積極的に取らなければいけません。
1日に必要なたんぱく質は18歳以上の女性で50gです。
実際に結構な量を摂取しなければいけませんが、1度に大量にとってもあまり意味がありません。
毎回の食事でバランスよく摂取するようにしましょう。
さらにたんぱく質を分解して体の中で作り出せないアミノ酸もあります。
必須アミノ酸と呼ばれていますが、これらは食べ物から摂取しなければいけません。
さらにビタミンやミネラル、糖質も必要となるので、常にバランスを考えた食事がアスリートを支えるのです。