女性アスリートに起こるFAT

FATとは

女性アスリートが世の中で珍しくなくなり、多くの選手が世界を目指すように変わってきました。
その中でスリムな体系を作ることに専念するあまり、FATという問題も抱えるようになったのです。
これは脂肪を表すFATではありません。
もちろん、肥満という意味でもありません。
Female Athlete Triadの頭文字でFATです。
以前記事にしましたが、女性の三主徴のことを表しています。

この中で注目しなければいけないのが、食生活の乱れです。
摂取エネルギー不足になる可能性が高いのが、現在の女子アスリートの抱える問題のひとつに上げられるようになりました。
今回は、この食の部分に注目します。

摂取カロリーの低さの問題

現在の女子アスリートとでよく言われているのは、摂取カロリーの少なさです。
20歳から29歳のアスリートを見ると、平均的な摂取カロリーに対して1,700キロカロリーも少ないことがわかっています。
世界的に見ても、これはかなり深刻な問題です。
それだけFATになりやすい状態を抱えているのは間違いありません。
どうしても美しくいたいという考えも伴い、摂取カロリーを極端に絞っている例が目立つのです。

しかし、アスリートとして運動をする以上、美容のために食事を制限するのはとても危険です。
特に10代前半から体を作る時期に入るのにもかかわらず、必要なエネルギーに栄養素も不足すれば、深刻な状態を作ります。
疲労骨折したのちに、回復が遅れてしまう女子アスリートも少なくありません。
非常に危険な状態であるのを認識していかなければいけないでしょう。
これは、女子アスリート本人だけではなく、コーチをしている大人の問題もあります。

たんぱく質は欠かせない

女子アスリートとして目指すべき食事は、体を作るところにあります。
注目しなければいけないのはたんぱく質であり、血液に関する鉄、骨を作るカルシウムは基本的な栄養素です。
これを基準として吸収を手伝ってくれる成分をプラスするなど、食事の管理をしなければいけません。
アスリートとしてパフォーマンスを維持するためには、たんぱく質は絶対に欠かせません。
糖質や脂質を制限し体を絞り込んでいる以上、どうしてもたんぱく質がエネルギー源となります。
このエネルギー源まで失えば、当然体は動きません。
ダイエットをするのと、アスリートとしてパフォーマンスを高めるのは、絶対的に違うものだと意識する必要があるでしょう。

このような栄養をサプリメントで補う方法もあります。
しかし、通常の食事で摂取するのが基本であり、あくまでも補助として使わなければいけません。