■アスリートの身体をつくる食事
アスリートの食事で大切なのは、体脂肪を減らしたいのか体力を維持したいのかを意識して考えることです。
体脂肪を減らしたい時にはアンダーカロリーの状態を作り、筋肉が落ちにくい状態を作らなければいけません。
あまりに過度なアンダーカロリーの状態にすれば、筋肉は必然的に低下してしまうからです。
ここで必要なのは消費カロリーの計算です。
摂取カロリーは消費カロリーに対して90%から95%の状態を維持しなければならず、これを下回るようでは筋肉が落ちてしまいます。
筋トレも十分に行って筋肉量の維持に努めなければ行けませんが、この時に代謝により消費カロリーが上昇するので、これも計算に入れておく必要があるでしょう。
ここで重要になるのが筋肉量を増やしたい時には、アンダーカロリーにしないことです。
常に食事制限をしてカロリーをカットしがちではありますが、筋肉をつける時にはオーバーカロリーの状態を作らなければいけません。
ただし、体脂肪が増えてしまうため、コントロールした上でオーバーカロリーにします。
一般的には基礎代謝に対してに200kcal から300kcal 増やすようにしていきますが、これは簡単に計算できない部分となるでしょう。
栄養管理してくれるようなトレーナーがいて初めて実現できるような数値です。
この程度のオーバーカロリーであれば、体脂肪も増やすことなく筋力量を増やすことができます。
なんでもこのような計算の上で摂取すればいいわけではありません。
食事のバランスもとれていなければ、体は作り上げることができないからです。
タンパク質と脂質、炭水化物のバランスが重要であり、脂肪をつきにくくした上で筋肉量が増えるような内容を作り上げていく必要があります。
主催はできるだけ脂質が少ないものを選択し、良質なたんぱく質を摂取しなければいけません。
どうしても空腹で辛い時期も出てくるため、栄養価を考えて摂取できるような組み合わせも作っておく必要があるでしょう。
アスリートの食事の計画はダイエットに似た部分があります。
しかし、現実的にはもっとコントロールされたものでなければならず、将来的な状態を踏まえて作っていく必要があるのです。
単純に何かだけを食べるような方向性をとれば、体の健康という面でバランスが崩れます。
健康な状態が維持できなければ成績にも繋がらないため、しっかりとした計画を立ててバランスを作り上げていかなければいけないのです。
特に成長期のような状態の時には、将来を考えても健康を重視したプランを作る必要があります。