トレーニングとたんぱく質の大事な関係

なんでも増やせばいいわけではない

トレーニングをする上でタンパク質ってどれぐらい必要だか考えたことはあるでしょうか。
最近では科学的にトレーニングをする方向性が強くなり、色々な知識を持って取り組んでいる人が増えました。
しかし、それが逆に仇となるケースも増えています。

例えば女子アスリートで多くのたんぱく質が必要なのにも関わらず、体を絞り込むという考え方から節制する方法が増えました。
過度に設定してしまえば、身体の成長にも影響が及びます。
スポーツどころではなく今の生活まで影響を与えてしまうのです。

逆に過剰摂取になるものもあります。
その代表的なのがたんぱく質です。
筋肉をつけようとしてたんぱく質を摂取するのは基本中の基本ですが、なんでも増やせばいいわけではありません。

1日体重1 kg あたり2 g まで

一般的にトレーニングを押している人が必要なたんぱく質の量は、体重1 kg あたり、1.2から1.4 g必要です。
このままでは少しわかりにくいかもしれません。
体重50キロで換算すると、60gから70gといったところになるでしょう。
もっと強度の高いトレーニングをしている場合には、1.4から1.7g摂取することもあります。

ここで注意しなければいけないのは、10代のアスリートは10%ほど多く摂取するようにすることです。
成長期には多くのたんぱく質が必要で、注意して摂取しなければいけません。

逆の注意ポイントもあります。
体重1 kg あたり、たんぱく質は2g 以上を摂取すると過剰摂取となります。
人間の体が使えるタンパク質には限界があり、必要以上にたんぱく質を摂取したところで使いこなせません。
エネルギー量が増加しすぎて、体重を増やす結果になるのを忘れてはいけないからです。
1gあたり4キロカロリーに換算できるのを忘れてはいけません。

これは1回あたりではなく1日あたりの量です。
アスリートの中にはプロテインを愛用している人も多くいますが、十分注意しなければいけません。

過剰摂取と内臓疲労

実は過剰摂取したたんぱく質はエネルギーに消費されるだけではありません。
たんぱく質を分解した時に余剰なものは窒素に変換します。
窒素を廃止するためにはさらに肝臓や腎臓の働きが必要です。
さらにアンモニア変わってしまうため、無害な尿素に変換しなければいけません。

つまり、過剰摂取すると、これだけの工程が体の中で行われてしまうのです。
内臓が疲労してしまう結果になるのは、必然と言ってもいいでしょう。

摂り過ぎは百害あって一利なしです。
トレーニングとたんぱく質は大事な関係になるため、アスリートとして理解して摂取しなければいけません。
体を作るためにも大事な知識です。