国民病とまで言われるようになった花粉症
もはや日本の国民病といわれているのが花粉症です。
どんな活動をする場合でも避けて通れない部分もありますが、アレルギーが出てくるとパフォーマンスどころではありません。
日本で確認されているだけで、植物60種類以上あるといわれています。
絶望的な気持ちになってしまいますが、集中力も低下しやすく、辛い季節が続いてしまうでしょう。
問題はただ辛いでは済まないところにあります。
競技としてパフォーマンスが落ちますし、ストレスもかかることになるでしょう。
コンディショニングを整える部分では、2月あたりから薬の服用を考えなければいけません。
ただし、これもスギ花粉といった特定の症状だけです。
中には年中花粉症に悩まされている人も少なくありません。
アレルゲンのチェックを早めに行い、医師と話し合いながら進めていく必要があるでしょう。
とにかく体に付けない
辛いだけでは済まされないのが花粉症です。
特に屋外でトレーニングや本番の競技が行われる場合、避けて通れない部分も出てきます。
対策として重要なのは、体に付着する花粉の量を減らすことです。
これができれば、症状はかなり軽くできます。
といってもこれが簡単ではありません。
できることから始める必要がありますが、まずは頻繁に顔を洗います。
これで吸い込む量を減らせるからです。
運動後には髪についた花粉を落とすため、シャワーを浴びましょう。
外出したらシャワーを浴びる習慣をつけるだけでも違います。
マスクやゴーグルの着用も大切ですが、内側に付着しないように管理しなければいけません。
着替えも頻繁に行い、水分補給と同じ感覚にするといいでしょう。
薬とドーピング
薬で注意が必要なのは、ドーピング問題です。
レベルの高い競技大会になれば、ドーピング検査を受けなければいけない可能性が出てきます。
花粉症の問題として、ドーピングに引っかかりやすい薬が多いところも問題です。
エフェドリン、メチルエフェドリン、プソイドエフェドリンなどはアウトとされています。
漢方なら大丈夫と思われがちですが、麻黄がエフェドリンに近く、ドーピングの対象です。
葛根湯や小青竜湯にも含まれるため注意しなければいけません。
できるだけ早い段階から医師と相談し、1か月前には服用を辞めておかなければいけないでしょう。
1週間で大丈夫という意見もありますが、余裕を持った行動が大切です。