アスリートの筋肉と体脂肪

■アスリートの筋肉と体脂肪の問題

アスリートの体脂肪は競技によって異なるものの10%から15%程度と言っていいでしょう。
女性選手でもかなり絞り込んで行かなければいけません。
これはそのぶん筋肉の量を増やしパフォーマンスの向上を狙っていくからです。
注意しなければいけないのは、アスリートでもなければこのような体脂肪を維持するのは健康に影響を与える可能性が出てきます。
体を守るための体脂肪が少なくなるためで、寒さに弱くなったり慢性的な疲労を抱える可能性があるのです。
低血圧になる可能性もあり、女性の場合には体脂肪は25%程度あるのが理想とされています。
これが15%程度まで下がると、女性ホルモンの分泌が悪くなり様々な影響が生まれてくるのです。
ここまでの状態を作ろうと思った場合には、栄養士などの管理が大切になります。
健康状態をキープしながら体を鍛えていく必要があるため、自分自身だけではなく客観的な視点で管理してもらう必要があるのです。

体を鍛える上で必要なことは、食事で管理し体脂肪を減らしながら筋トレで筋肉を増やします。
有酸素運動も適度に組み合わせながら体をつくっていかなければいけません。
体脂肪を減らしていくためには、1日の消費カロリーよりも摂取カロリーを少なく必要があるのです。
アンダーカロリーとも呼ばれますが、その状態で効率よく筋トレをしていくのは並大抵の努力ではできないことを覚悟しなければいけません。
体を絞り込むための有酸素運動はとても大事ではありますが、 脂肪を落とせる代わりに筋肉も落ちやすい状態が続きます。
ここで重要なのは、有酸素運動と筋トレは同時に行わないことです。
トレーニング効率が下がってしまうため、体力維持のために必要とはなりますが、過度に行わないように気をつける必要があります。
筋肉痛が続き、回復を待つ段階で有酸素運動を取り入れていくのは有効と言えるでしょう。

このような組み合わせを考える上でも、自分だけではなかなかできるものではありません。
専門のトレーニング知識が必要であり、質の向上も目指して行かなければいけないからです。
経験の豊富なトレーナーによって組み立てられた内容は、効率に差が生まれてきます。
自分だけでは見つからないようなポイントも、トレーナーによって客観的な判断が下せるからです。
特に女性アスリートの場合には、単純にトレーニングだけでは済まない部分が出てくるため、しっかりと分析してもらえるようにする必要があるでしょう。