女性は強度より頻度

■回復も考えて

女性だからこそ、どのようなトレーニング方法をとるべきか、明確に捉えて行かなければいけません。
男性と同じようなトレーニングを行っていたとしても、その効果は同様にはならないからです。
自分の体の調子や鍛えたい部分などに合わせて、明確に作り上げなければ思っているような効果をあげられなくなります。
特にスポーツトレーニングとして捉えると、効率が重要となるでしょう。
そのためには女性の体に合ったトレーニング方法考えておかなければいけません。

基本的に運動強度を上げるだけでは、女性の体はしっかりと鍛えられないのを覚えておく必要があります。
疲労回復に時間がかかるためで、強度だけを上げてトレーニングしても効率が落ちてしまうのです。
そこで、頻度を中心にしていく必要があります。
運動強度は押さえながら、頻度を高めていくようにして、疲労回復の時間もうまくコントロールするのです。
この方が効率的なトレーニングにつながります。

運動強度を上げていく中で、どこまでできるのかを把握しなければいけません。
頻度を上げる意味でも、限界値が分からなければ、どこまでトレーニングしたらいいか見えてこないでしょう。
主観的に判断するのは難しい部分で、トレーナーなどに客観的に判断してもらうのが適切です。
ここからどのような運動強度で頻度を上げていくのか、うまくスケジュールしていく必要があります。
特にスポーツトレーニングとして競技の成績を上げるためには、限界を見定めた上でどのように引き上げていくのかを作らなければいけません。

疲労回復に時間がかかりやすい女性の場合、オーバートレーニング症候群のような状態にならない注意が必要です。
真面目な人ほどトレーニングをしなければいけないと思い込み、深度を高めてしまいがちですが、体を作る上で休息の時間は必ず入れなければいけません。
筋肉の成長という部分でも、回復する時間がなければいけないからです。
高負荷のトレーニングを繰り返していれば、いずれ限界を超えてしまいます。
そうなってからのリカバリーはとても大変で時間がかかるため、すでに疲労回復を見定めて管理しなければいけません。
食事制限に関しても、過度に行ってしまえば体調を崩します。
ホルモンバランスにも影響を与え、 月経異常につながる可能性も考慮し、バランスの良い食事を摂るのが女性には必要です。
休息日も入れながら、体の管理をしていかないと成績に繋がらないのを理解しておきましょう。

怪我をした時などは、できるだけ早く治療を始め、回復できるようにしなければいけません。
体をケアするのもトレーニングの一つとなるのですから、それ以上の異常を作らないようにコントロールする必要があります。
休むこともトレーニングと心得ましょう。