スポーツと股関節の働き

体の動きは、スポーツをする上でも様々な影響を与えます。
動きが悪くなれば、パフォーマンスの向上も果たすことができないのは当然です。
その中で、下半身の動きをつかさどる股関節にも注目しなければいけないでしょう。

股関節の動きは、大きく分けて脚を前後左右に振るという役割をもちます。
非常に大きな可動範囲を持つ関節であり、スポーツのパフォーマンスに大きな影響を与える部分です。
可動範囲が大きく体も支えなければいけないことから、どのようなスポーツでも負担がかかりやすい関節であるのは間違いありません。

動きとしてみた時に、歩く、走る、飛ぶなどほとんどの動作に使われる関節です。
しかし、膝や足首などに比べ、動きを意識することはあまりありません。
意識をしてみるとわかりますが、股関節の動きが悪くなれば、全ての動きが硬くなっているのです。
意識して動かすようにしたとしても、普段から可動範囲を広げていなければ、バランスをとることが難しくなります。
下半身の動きも連動することになるのですから、日頃いくら練習をしても、パフォーマンスを発揮できなくなる恐れがあるのです。

股関節の動きを変えるポイントは、付け根から大きく動かすことです。
意識しなければできないことで、ちょこちょこと動くのではなく、股関節から大きく動かすことを意識づけていかなければいけません。
そのためには、普段からストレッチをして柔らかく動くようにしなければいけないでしょう。

可動域を広げるという点では、あらゆる方向に動かしてみることが大切です。
股関節は一定の方向に対して動くといった関節ではなく、自由度が高い球関節を持ってます。
一つの方向を意識するのではなく、ぐるぐると動くようにストレッチをしていくことで、可動範囲は思ってる以上に記録することができるのです。

股関節と言うと、体のバランスを取る大事な動きを持つことから、足を動かさず体幹だけでバランスをとることもできます。
この動きをしていると、股関節の可動範囲は広がらず、動きもしなやかさを失うことになるのです。
意識的に体幹とは別の動きをすることを体に覚えさせなければいけません。

股関節の動きが余裕を持てるようになれば、スポーツのパフォーマンス向上に役立つのは間違いないことです。
しなやかに動くようになれば、さらにバランスが取れるようになり、怪我の防止にも役立ちます。
スポーツのトレーニングの中では、あまり意識をしていない人もいますが、改めて意識の改革をしなければいけません。